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  <title type="text">風葬詩篇</title>
  <subtitle type="html">未完成の言葉の欠片 / ※印は要注意orネタバレ / 二次はクリア後前提です</subtitle>
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  <author><name>氷月蒼生</name></author>
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    <title>test</title>
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    <title>誰も知らない</title>
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      <![CDATA[本文を読むには<a href="http://psalm.gjgd.net/Entry/240/">こちら</a>からパスワードを入力してください。]]> 
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            <name>氷月蒼生</name>
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    <published>2012-08-22T21:49:53+09:00</published> 
    <updated>2012-08-22T21:49:53+09:00</updated> 
    <category term="My fair witch！" label="My fair witch！" />
    <title>いちかとかずい</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[「ねえさま、ねえさま」<br />
　聞き慣れた声が囀るように口にしたのは、耳慣れぬ音の響きだった。<br />
「&hellip;&hellip;かずい。どうしたの、急に」<br />
　わたしはその主を振り返る。視線の先にいた少女は、わたしと同じ顔をした、双子の、妹。ふたつに分けた三つ編みのお下げ髪がふわりと揺れる。<br />
　かずいはわたしと容姿を揃えたがるけれど、軍の施設に入ってからこちら、髪形だけは分けるようにしている。そうでもしなければ、一度二度しか言葉を交わしたことのない軍の人間がしばしばわたしたちを取り違えるからだ。<br />
　大陸方面への再度の先端拡大に伴って、軍部は、かつては護国の鍵として各地の社の中に置かれてきた導術士――西洋風に言う『マギ』――の軍での育成に力を入れ始めた。わたしたちもその一員として、この施設に集められている（表向きには協力している、という立場だ）。西洋諸国ではわたしたちと同じ年頃の娘が正規の軍人として扱われているという。優れた者では戦艦一隻にも匹敵するという能力。わたしたちは今は単なる軍属の身分だけれど、そのうち、と思う。<br />
　二本の三つ編みがかずい、一本がわたし。というのが暗黙の了解だ。（もっとも、最近はわたしの負傷が多い所為で、もうひとつの識別ができてしまったけれど）<br />
　時折、かずいはわたしの振りをして研究所付きの軍人たちを揶揄っているようだ。だが、わたしにはそこまでの愛嬌はない。<br />
「わたしたちは双子なのだから、姉だなんて呼ぶ必要はないのに」<br />
　それを『姉様』だなんて勿体振った呼び方。今まではずっと『いちか』と名前で呼ばれでいたのに、その分だけ距離ができたような気がした。<br />
　思わず、咎めるような口調になっていたかもしれない。しかしかずいは不思議そうに小さく首を傾げただけだった。口許にうすらと浮いた笑み。宵色の瞳が幾度か瞬いて、改めてわたしの姿を映す。<br />
　そして彼女は、指先でわたしの首筋に巻かれた繃帯をなぞりながら言うのだった。<br />
「だって、ここにいると皆がいちかの名前を呼ぶのだもの。でもいちかを『ねえさま』と呼べるのはかずいだけでしょう？」]]> 
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            <name>氷月蒼生</name>
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    <published>2012-05-02T21:05:29+09:00</published> 
    <updated>2012-05-02T21:05:29+09:00</updated> 
    <category term="軍艦擬人化" label="軍艦擬人化" />
    <title>予定調和の銃爪を引く</title>
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      <![CDATA[本文を読むには<a href="http://psalm.gjgd.net/Entry/238/">こちら</a>からパスワードを入力してください。]]> 
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            <name>氷月蒼生</name>
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    <published>2012-01-29T01:09:12+09:00</published> 
    <updated>2012-01-29T01:09:12+09:00</updated> 
    <category term="My fair witch！" label="My fair witch！" />
    <title>戦中if</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p>
	　赤道直下の南洋の空には、故国では地平の陰に隠れるはずの星が満面に鏤められている。洛春は昔読んだ本の、星座の名前を思い出していた。今日は月が明るい。その所為か、飛行場を狙う艦砲の音も、敵機の発動機が響かせる駆動音も耳にすることのない、静かな夜だった。ただただ、生ぬるい風が地面に籠った熱をかき回している。<br />
	　半島の先、港を持つ都市に築かれた要塞基地は何処にいても潮の匂いをきつく感じられる。ここは元々皇国の南方攻略における一大拠点であり、東南の島々から『転進』してきた部隊も陸海問わず呑み込んで、更に肥大していた。<br />
	　急拵えで増築された士官宿舎に彼が戻った時、その廊下、虫除けの網を張った窓の傍に一人の少女が佇んでいた。月明かりに照らされた白い横顔は、最近この基地に迎えられたばかりの、導術士<strike>　　　</strike>西洋風に倣うなら『マギ』<strike>　　　</strike>の一人のものだった。名を大和真保という。<br />
	　すらりとした背筋の、姿勢のいい少女だ。凛とした立ち姿。軍務中は後頭部で一つにまとめられている髪も今は下ろされ、肩口から背中を豊かに流れている。月の光が輪を描く艶やかな長い黒髪が、頬にかかった一束を手の甲で払いのける仕種にさらりと微かな音を立てて揺れた。<br />
	　彼女は大本営の秘蔵っ子、神州護国の要として中央に温存されていた姉妹の、姉の方だ。皇室にも近い華族の血筋に生まれ、本来ならば深い社の奥で神官を務める少女達。当世随一の魔法士と謳われる帝国の第三皇女ユーリャ＝アレクサンドラ<strike>　　　</strike>ゆら皇女にも匹敵する魔力を有し、並の導術士であれば十人束になっても敵わない、という。妹の静と共に、皇都にあれば下にも置かぬ扱いであろうに、このような南の島に送られ一戦力として扱われることになろうとは、彼女達自身も想像だにしていなかったに違いない。<br />
	　けれどもはや、少女一人二人の出陣で戦局が覆るほどの甘い状況ではなかった。洛春ら航空隊の面々にとっても来襲する敵機の邀撃が主な任務で、攻勢に転じる機会がない。優秀な導術士の操る火力が戦艦一隻に値しようとも、そもそも彼女達を安全に洋上へ運ぶための艦(ふね)も機体も、燃料(あぶら)も我が軍には足りていなかった。第一、南方(ここ)まで無事に辿り着いたのが奇蹟のようなものだ。そのために、どれだけの挺身隊を犠牲にしたことだろう。<br />
	　中央海の心臓ともいうべきテレサ諸島を陥とされ、帝国軍がそこに前線基地を築いてからというもの、輸送船団は内地から南方まで辿り着くまでにその多くが敵艦隊の襲撃に遭い、半数近くが沈められている。大規模基地のあるこの本島から最低限の人員や物資を周辺の小島に送り込むことさえ、月のない夜を選んで駆逐艦の機動力に頼っているような状態だった。<br />
	「大和君？」<br />
	　声をかければ、少女はゆっくりとこちらを振り返った。若干目許にかかる程度の長さで切り下げられた額髪。双眸を縁取る睫毛は長く、黒目がちな瞳に濃い影を落としている。すっと通った鼻梁に赤い唇、やや幼さの残る面と大人びた雰囲気が相反して、不思議な魅力を醸していた。窓の桟にかけた細い指先には、およそ戦地に似つかわしくない整った形の爪が乗せられている。<br />
	　飢えと病に苛まれる南方の劣悪な環境に身を置き、薄汚れた男物の軍服に嫋やかな肢体を包んでいてもなお、彼女のうつくしさは少しも損なわれることがないように見えた。侵すべからざる神性とでもいうのか、何処か他者を寄せ付けない、超然とした空気を備えている。<br />
	　美貌の少女は、紗幕一枚隔てて世界を捉えているかのようなまなざしを洛春に向けている。淡い視線に、若干の居心地の悪さを感じた。<br />
	「ここの部隊には妹さんもいるね。混同するといけないから、下の名前で呼んでも気を悪くしませんか」<br />
	「構いません」<br />
	　洛春の問いかけに、少女は若い娘らしからぬ静かな口調で答えた。感情を遠くに置き去りにしたような、何処か平坦な抑揚だった。<br />
	<br />
	＊<br />
	<br />
	真保は大和様&hellip;&hellip;もとい戦艦大和が元ネタの子なのでどれだけ美少女らしく描写するかに腐心。</p>
]]> 
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            <name>氷月蒼生</name>
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    <published>2012-01-15T21:10:11+09:00</published> 
    <updated>2012-01-15T21:10:11+09:00</updated> 
    <category term="リュカとゲルト" label="リュカとゲルト" />
    <title>バイアスロン話（リュカとゲルト）</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[本文を読むには<a href="http://psalm.gjgd.net/Entry/236/">こちら</a>からパスワードを入力してください。]]> 
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            <name>氷月蒼生</name>
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    <published>2011-09-24T15:23:11+09:00</published> 
    <updated>2011-09-24T15:23:11+09:00</updated> 
    <category term="親世代話" label="親世代話" />
    <title>11/09/24</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p>
	「あのような小娘、ましてや東の蛮族を本気で后に入れられると？」<br />
	　帝城の一角、皇帝の執務室。落ち着いた調度に囲まれた室内とはそぐわぬ、怒気に荒んだ声が響き渡る。部屋の主に詰め寄るのは保守派の高位貴族だ。<br />
	「既に決まったことだ」<br />
	　机を取り囲む男達の問いを、皇帝はすげなく突き撥ねる。<br />
	「現に彼女は東国からはるばるこちらまでやってきているのだし、そもそも、一国の女王を手に入れたと喜んでいたのは卿らの方ではないか」<br />
	「その『女王』があのような幼い娘だと、我々は聞いておりません！」<br />
	「俺だって聞いていない」<br />
	　執務机の上に両肘を突き、嘆息を零しながら彼は口にした。互いの利益のためには言葉も話せぬ赤ん坊とでも華燭を挙げるのが政略婚の習いとはいえ、実際に誰がそれをするのか考えてみろ、と言いたい。斜め後ろに控える従者にちらりと視線をやるが、青年は澄まし顔で我関せずを通している。<br />
	　長らく鎖国体制を敷いていた極東の神秘の小国と、正式な通商条約を結び国交を開始したのが数年前。両国友好の象徴として、先だって大洋を渡って嫁してきた慶紹国の『女王』は、どう見積もっても十代の半ばを過ぎぬ<strike>　　　</strike>東洋系は幼く見えるというから、実際はもう少し上なのかもしれないが<strike>　　　</strike>少女だった。小柄な、初等学校の生徒ほどの背丈で、結い上げもせず背に流した長い黒髪や切り揃えられた額髪が余計に稚さを助長させている。直接言葉を交わした彼自身が、女王の傍仕えの童女かと勘違いしたほど。<br />
	　友好と言えど、国力の差は目に見えたもの、恭順の証左として寄越させたようなものだ。それと引き換えに帝弟が慶紹国へと渡ったが、彼は妾腹であり蟄居を命じられていたも同然の人間、体よく国外へ追い出したように見られていることだろう。<br />
	　慶紹に赴いた外交官達は、社の奥深くに住まう『女王』の姿を一度も目にしていないという（同国の高官の前にさえ滅多と姿を現さないという予見の巫女姫が、どうして異国の人間である彼らに顔を見せようか）。みすみす主上を差し出すことをよしとしない慶国の意地で、替え玉を謀られていたとしても、それを証明する材料を帝国側は持ちえない。<br />
	「慶国に誑かされたのやもしれませんぞ、陛下」<br />
	「どういうことだ？」<br />
	「慶国の女王、未来視(さきみ)の巫女やらという触れ込みもこうなれば怪しいもの。&hellip;&hellip;いや逆に流石は東夷というべきか、あのような小娘に国政を任せるような愚昧を冒すとは、何とも辺境の蛮族にしか考え付かぬ暴挙ではありませんか」<br />
	「アル」<br />
	　ふわりと影が動いたのと、至上の主が短く言葉を発したのは、ほぼ同時だった。常の様相を知らぬ者からすれば、皇帝が配下をけしかけたように見えたかもしれない。<br />
	　だが、幾許もしないうちに彼らはそれが制止の言葉と知る。<br />
	　喉元に突き付けられた隠しナイフ。薄皮一枚上に煌めく銀色の鋭い切っ先に、唾を飲み込むことすらできず突っ立っている。まるで薄氷の上に知らず足を踏み入れたような面持ちだった。前に進むことも、退くこともできない。硬直したまま、ひたすらに救いを求めるような視線だけを皇帝へと向ける。<br />
	「やめろ、アル」<br />
	　重ねての主の命(めい)も抑止力にはなりえず、アルフレートは暗器を握る手に力を籠めた。息のかかるほどの至近距離、茶色の双眸に、憐れみを覚えるほど恐怖に怯えた蒼白な面を映す。<br />
	「ファインハルス伯、陛下の娶られる皇后を悪し様に言うということは、引いては陛下への侮辱をなさるお覚悟と見てよいか」<br />
	「な&hellip;&hellip;っ！」<br />
	　男はそれきり言葉を失った。そしてよろめくように後退ったのを、アルフレートはとどめることはせず、ただ殺気とも怒気ともつかぬ硬質な眼差しを向けている。矛を収める気配はない。<br />
	　皇帝は再度嘆息とともに手を振り、言う。<br />
	「これ以上アルを怒らせるのは卿らにとっても得策とは言えんぞ」<br />
	　そして付け加えた。<br />
	「それに、彼の国には今、俺の弟がいることを忘れないでくれ。わかったなら一旦退がれ」</p>
<br /><a href="http://psalm.gjgd.net/Entry/235/" target="_blank">続きを読む</a>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>氷月蒼生</name>
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    <published>2011-08-16T19:35:48+09:00</published> 
    <updated>2011-08-16T19:35:48+09:00</updated> 
    <category term="版権：青エク" label="版権：青エク" />
    <title>燈花</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[青の祓魔師／志摩燐／腐向け<br /><a href="http://psalm.gjgd.net/Entry/234/" target="_blank">続きを読む</a>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>氷月蒼生</name>
        </author>
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    <published>2011-04-10T20:18:58+09:00</published> 
    <updated>2011-04-10T20:18:58+09:00</updated> 
    <category term="reconquista" label="reconquista" />
    <title>10-5（1）</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[「今日は一体どうしたの」<br />
「あっ、熾己様」<br />
　扉の開く音とともに声がした。続いて姿を現した熾己に、キースは今度こそ体ごと向き直ってお行儀よく正座。ぴんと背筋を伸ばし、叱られ待ちのようにも見える。もはや目にするのも幾度目かの水浸しの彼と廊下の状況、恐らく想像に違(たが)わなかったのだろう、熾己がひとつ嘆息をついた。<br />
「僕の名前が聞こえたから、出てきたよ」<br />
　彼の、若干抑揚の弱い話し方が、こういう時はやけに冷たく聞こえる気がする。それについてはキースも同感だったようで、面持ちが少々強張った。<br />
　それでも、熾己はこの同年代の少年の無謀なる挑戦を一度も咎めてはいない。生身の身体能力で何処まで水精に臨めるものか、意外と記録を楽しみにしているのかもしれない。<br />
「殿下、どうなさいました」<br />
　やはり外の様子が気になるのか、部屋の奥からシェリルの声が聞こえた。キースが僅かに目線を上げる。<br />
「あれ、先客(おきゃくさん)がいました？」<br />
「うん」<br />
　マクレーン中尉、と熾己が言うや否や、キースは飛び跳ねるように慌てて立ち上がり、ぴしりと挙手礼を取った。『中尉』という単語に反応したのか、赤髪の女性将校が完全に扉の前に姿を現すか現さぬかというタイミング。ほとんど反射的といってもいい行動だった。同時にアシュレイも姿勢を正し右腕を持ち上げる。きっと、身に染みついた習性なのだろう。<br />
　彼らを前に、シェリルは当たり前のような仕種で自然と答礼をし、それから一調子ほど遅れて眼前の光景に対して不思議そうに双眸を瞬かせた。何故、全身濡れ鼠の少年に律儀に敬礼をされているのか。しかも熾己ではなく彼女の方が。<br />
　その状況をいつもどおりに表情のわかりにくい目で眺めながら、熾己が細い声でぽつり、と言う。<br />
「僕にももっと敬意を持った方がいいと思うよ」<br />
　その言葉に、キースが「ひっ」と短い悲鳴を上げた。<br />
「えっと、冗談」<br />
「熾己様の冗談はわかりにくいですよー」<br />
「ごめん」]]> 
    </content>
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            <name>氷月蒼生</name>
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    <published>2011-04-09T21:20:22+09:00</published> 
    <updated>2011-04-09T21:20:22+09:00</updated> 
    <category term="小話" label="小話" />
    <title>11/04/09</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[『おまえなんか、生まれてこなければよかったのに！』<br />
　目の前の昏い人影が、はっきりとそう宣告する。真正面からぶつけられる憎悪。負の感情の奔流。<br />
　自分ひとりに向けて落とされる蔑みの視線が、鋭い針のように身を苛む。安っぽい紅を刷いた赤い唇に浮かぶのは、醜悪に歪んだ笑み。背中には、温かみの欠片もない冷えた壁の感触があった。ぐい、と掴まれた腕が、抜けそうに痛い。怖い、こわいよ。助けて<strike>　　　</strike>神様。<br />
　誰でもいいから僕をここから出して。<br />
『その薄気味悪い瞳であたしを見ないで』<br />
『あんたの眼の色も、その力も、まるで化け物みたいじゃない』<br />
　すぐ耳元で呪わしげな舌打ちが聞こえた。<br />
　ぎゅっ、と身を竦めるように抱きしめた、痩せた身体の至るところに浮かび上がるのは、幾つもの青黒い痣。怯えた虚ろな琥珀色の瞳でのぞむ、薄汚れた天井には、突き抜ける蒼穹も天上に住まう神もない。<br />
　あるのはただ絶望と、恐怖。<br />
　狂乱した女の金切り声が耳にこびりついて離れない。だれ？　いったいだれのこえ？<br />
（これは不必要な波紋だ）<br />
　肥大した自意識が見せる妄想。<br />
　神様は来たよ。もう全ては神の御手に委ねられたのだから。<br />
　意識に無理矢理介入するように。そう、彼は己に言い聞かせる。大丈夫、自分には何も見えていない。見えない。見えない、自分は何も知らない。<br />
　執拗に打ち消す言葉。それでも否定しきれない確かな過去(じぶん)がある。<br />
（&hellip;&hellip;おかあさん）]]> 
    </content>
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            <name>氷月蒼生</name>
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