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未完成の言葉の欠片 / ※印は要注意orネタバレ / 二次はクリア後前提です
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ということで書いてみました
「何か珍しいものでもありますか?」
 流暢な故郷(くに)の言葉で話し掛けてきたのは、砂色の髪の、長身の青年だった。どう見ても故郷の生まれではない青年から発された言葉は、姿形に対しての違和感はあれど驚くほど自然な発音だ。
 伽耶は彼を見上げてふと思う。
(夏旺兄様より少し上くらいだな)
 齢は二十代の終わりくらいに見えた。顔立ちは端整と呼べる部類に入るのかもしれない。少なくとも人好きのする、涼やかで優しげな面差しをしていた。
 じっと見つめる彼女に青年は首を傾げて言う。
「巫女様の女童(めのわらわ)か何か……」
「いや、わたしが伽耶だが」
 伽耶の言葉に青年はほんの一瞬、目を瞠って驚いた表情をした。しかしそれも束の間、跪いて深々と頭を下げる。
「これはとんだ失礼を。心よりお詫び申し上げます。お許し下さい」
「別に構わない」

      (中略)

「ようこそ我が国へ。婚儀までのひと月の間、貴女様の護衛と通訳を務めさせて頂きます、エアハルト・ブラウンフェルズと申します。どうぞお見知り置きを」
『こちらの言葉は少しなら話せます』
 精一杯丁寧に言って、伽耶は姿勢を正した。
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