未完成の言葉の欠片 / ※印は要注意orネタバレ / 二次はクリア後前提です
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2026.04.04 Saturday
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07/02/11
2007.02.11 Sunday
「あ、まっしろ」
かじかむ手でカーテンを引くと、眼下に広がる世界は一面の白で埋め尽くされていた。雪はまだ絶えることなく天から注いでいる。このまま当分降り続けるのだろう。
「きれいだね。まぶしい」
笑みを浮かべながら幼い少年がこちらを振り返った。緋色の睛は細められ、目映い光を滲ませた。
白亜の至宝と謳われた帝城。遠く、城壁は雪に溶け込みそうな様を呈している。その向こうに広がる針葉樹の森や遥かに見える稜線も、そして吐く息さえただひたすら白い。
それはまるでやわらかく鎖された死のようで。息苦しくなるほどの静謐がそこにあった。
かじかむ手でカーテンを引くと、眼下に広がる世界は一面の白で埋め尽くされていた。雪はまだ絶えることなく天から注いでいる。このまま当分降り続けるのだろう。
「きれいだね。まぶしい」
笑みを浮かべながら幼い少年がこちらを振り返った。緋色の睛は細められ、目映い光を滲ませた。
白亜の至宝と謳われた帝城。遠く、城壁は雪に溶け込みそうな様を呈している。その向こうに広がる針葉樹の森や遥かに見える稜線も、そして吐く息さえただひたすら白い。
それはまるでやわらかく鎖された死のようで。息苦しくなるほどの静謐がそこにあった。
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