未完成の言葉の欠片 / ※印は要注意orネタバレ / 二次はクリア後前提です
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2026.04.04 Saturday
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昇進の優先度とか
2005.05.13 Friday
基本的に昇進スピードが速いのは士官学校卒業者>一般大学の士官訓練課程修了者>一般大学卒業→幹部候補生試験組>下士官からの叩き上げ、のような感じ。現在では貴族/非貴族による昇進の差はなし(30年ほど前までは貴族しか入れない近衛師団があったらしい)。かつては軍人(指揮官)であることが貴族のステータスだったが、今では上流階級や良家の子弟は兵役を忌避する傾向にある。
男子のみ徴兵制あり。20~29歳の間の15ヶ月間。大概は1月召集で翌年3月まで(大学・企業に関してはそのための免除措置がある)。兵役拒否は一般的に認められないが、一部の者には代替の福祉作業などの義務が課せられる。
因みに本編中で士官学校卒業者はユージィンやウォルター・クラレンス(狙撃指導)、ヘルマン・エーレンフェスト(ハイナーガルト基地司令官)。士官訓練課程修了→入隊組は、ローレンツ・ミュラー(ヴァルト達の中隊の指揮官)やヘルベルト・マクレーン(熾己の先生)。あ、ヘルベルト・マクレーンの娘シェリルは士官学校卒業者です。下士官のロタールは徴兵で入ってそのまま居続けたタイプ。
男子のみ徴兵制あり。20~29歳の間の15ヶ月間。大概は1月召集で翌年3月まで(大学・企業に関してはそのための免除措置がある)。兵役拒否は一般的に認められないが、一部の者には代替の福祉作業などの義務が課せられる。
因みに本編中で士官学校卒業者はユージィンやウォルター・クラレンス(狙撃指導)、ヘルマン・エーレンフェスト(ハイナーガルト基地司令官)。士官訓練課程修了→入隊組は、ローレンツ・ミュラー(ヴァルト達の中隊の指揮官)やヘルベルト・マクレーン(熾己の先生)。あ、ヘルベルト・マクレーンの娘シェリルは士官学校卒業者です。下士官のロタールは徴兵で入ってそのまま居続けたタイプ。
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本来の慶紹編
2005.05.12 Thursday
順調だった旅の終わりは、最悪の嵐に見舞われた。
聖地に他者が足を踏み入れることを拒むかのように、その嵐は突然に訪れた。話によると、西から向かう船の十隻に一隻は同様の嵐に遭うという。それでも危険の多い長旅を敢行する者が多いのは、行く先が夢と希望に満ちた新天地であり、〈黄金の国〉と謳われた名高き金の産出国であるからだ。
旅の終着点である美しい島嶼(とうしょ)は、三十年程前に西方の人間によって『発見』された。大洋を漂流していた西の民が流れ着いたのが、この四方を海に囲まれた島国だったのだ。遠い昔、大陸から隔離されたために、独特の文化を発展させるに至ったという東の国。商魂逞しい商人達は挙(こぞ)って、新しい取引先を見つけるために東方への船団を組んだ。それに乗じて、文化学者や新しい土地を求める者が東に渡り、そしてついには国交が開かれた。
その国の名は――慶紹(ケイショウ)、別称を瑞穂国(ミズホノクニ)と言う。
それくらい、歴史の教科書を開けば判ることだ。
彼が乗船していたのは、〈東〉への輸出品を運ぶ船団の内の一隻だった。西の大陸から大洋を横切って東の大陸を廻り、何度か寄港して最果ての島国へと辿り着く。東方行きの航路は長期間に渡るため、船客として乗り込むような余裕は当然なく、片道だけの乗組員として。同様の方法で東へ渡る者は大勢いた。彼らのほとんどは乏しい自費での留学生や、故国で住む場所を失った放浪者であった。
気のいい仲間達との数箇月にも渡る旅の最後が、このような結末を描くとは、誰が予想し得ただろう。東の大陸の最後の寄港地を過ぎ数日経ったところで、突然空は模様を変えた。海は荒れ、船団の何隻かは途中で消えた。彼自身が乗っていた船も、荒れ狂う波に揉まれて激しく揺れた。
大きく傾いた甲板を滑り落ちていく乗組員仲間に、手を伸ばそうとした瞬間、高い波が覆い被さった。
そこから先の記憶はもうない。
聖地に他者が足を踏み入れることを拒むかのように、その嵐は突然に訪れた。話によると、西から向かう船の十隻に一隻は同様の嵐に遭うという。それでも危険の多い長旅を敢行する者が多いのは、行く先が夢と希望に満ちた新天地であり、〈黄金の国〉と謳われた名高き金の産出国であるからだ。
旅の終着点である美しい島嶼(とうしょ)は、三十年程前に西方の人間によって『発見』された。大洋を漂流していた西の民が流れ着いたのが、この四方を海に囲まれた島国だったのだ。遠い昔、大陸から隔離されたために、独特の文化を発展させるに至ったという東の国。商魂逞しい商人達は挙(こぞ)って、新しい取引先を見つけるために東方への船団を組んだ。それに乗じて、文化学者や新しい土地を求める者が東に渡り、そしてついには国交が開かれた。
その国の名は――慶紹(ケイショウ)、別称を瑞穂国(ミズホノクニ)と言う。
それくらい、歴史の教科書を開けば判ることだ。
彼が乗船していたのは、〈東〉への輸出品を運ぶ船団の内の一隻だった。西の大陸から大洋を横切って東の大陸を廻り、何度か寄港して最果ての島国へと辿り着く。東方行きの航路は長期間に渡るため、船客として乗り込むような余裕は当然なく、片道だけの乗組員として。同様の方法で東へ渡る者は大勢いた。彼らのほとんどは乏しい自費での留学生や、故国で住む場所を失った放浪者であった。
気のいい仲間達との数箇月にも渡る旅の最後が、このような結末を描くとは、誰が予想し得ただろう。東の大陸の最後の寄港地を過ぎ数日経ったところで、突然空は模様を変えた。海は荒れ、船団の何隻かは途中で消えた。彼自身が乗っていた船も、荒れ狂う波に揉まれて激しく揺れた。
大きく傾いた甲板を滑り落ちていく乗組員仲間に、手を伸ばそうとした瞬間、高い波が覆い被さった。
そこから先の記憶はもうない。
発掘した
2005.05.10 Tuesday
4章シュレーフェン戦・没展開
================================================
「なーんかアレな編成ですよね」
アサルト・ライフルを肩で支えるようにしたキースが、背中を丸めて言った。その口調といい話の中身といい、どうも本来あるべき緊張感に欠ける。
「アレ、ってなあ……他人に判るように喋れよ。自分の感覚だけで喋らないでくれる? そのうちおまえの通訳放棄するよ、俺」
「だから一言では言いづらいんだって」
「『変』でおしまいだろ」
「そんな風に言ったら失礼――」
「そんな風に肯定してる時点で充分失礼、って気付いた?」
「うわっ、今のナシ! なしなし!」
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「なーんかアレな編成ですよね」
アサルト・ライフルを肩で支えるようにしたキースが、背中を丸めて言った。その口調といい話の中身といい、どうも本来あるべき緊張感に欠ける。
「アレ、ってなあ……他人に判るように喋れよ。自分の感覚だけで喋らないでくれる? そのうちおまえの通訳放棄するよ、俺」
「だから一言では言いづらいんだって」
「『変』でおしまいだろ」
「そんな風に言ったら失礼――」
「そんな風に肯定してる時点で充分失礼、って気付いた?」
「うわっ、今のナシ! なしなし!」
05/05/10
2005.05.10 Tuesday
「熾己様、ネクタイが曲がってるわ」
目聡く指摘したフレイアは、熾己を傍まで呼び寄せると手早く結び目を直す。逆らっても無駄なことは身に沁みて判りきっているので、熾己もされるがままだ。
「手先は器用なはずなのに、どうしてそういうことだけ不器用なの?」
「ああ、駄目駄目。熾己は自分に無頓着だから」
「その割に部屋は綺麗なのよねえ」
「要らない物置かない所為じゃないか? 綺麗と言うよりむしろ殺風景だ、あれは」
「……本人がいる前で悪口を言うな」
目聡く指摘したフレイアは、熾己を傍まで呼び寄せると手早く結び目を直す。逆らっても無駄なことは身に沁みて判りきっているので、熾己もされるがままだ。
「手先は器用なはずなのに、どうしてそういうことだけ不器用なの?」
「ああ、駄目駄目。熾己は自分に無頓着だから」
「その割に部屋は綺麗なのよねえ」
「要らない物置かない所為じゃないか? 綺麗と言うよりむしろ殺風景だ、あれは」
「……本人がいる前で悪口を言うな」
05/05/02
2005.05.02 Monday
「おまえは拒まぬな」
「殿下の僕(しもべ)がどうして殿下(あるじ)を拒めましょう。我らは爪の先、髪一本に至るまで皇家のもの」
「では私が死を命じればどうする」
「殿下から賜るものならば喜んで」
「死ぬな、と言ったら」
「叶うことならお許しいただきたく存じます」
「……好きにするがいい」
「殿下の僕(しもべ)がどうして殿下(あるじ)を拒めましょう。我らは爪の先、髪一本に至るまで皇家のもの」
「では私が死を命じればどうする」
「殿下から賜るものならば喜んで」
「死ぬな、と言ったら」
「叶うことならお許しいただきたく存じます」
「……好きにするがいい」